商品番号  0078
在庫  在庫あり
サイズ  15.00 x 11.00cm
3,240円
税別  3,000円

葛飾北斎の富嶽百景の中にある「江戸の不二」の復刻です。1835年に刊行されました。

手前にあるのは鯱(しゃちほこ)。虎の頭と魚の体を持つ生き物で、建物を火災から守ると言われています。絵の中で雀に止まる場を提供しているこの鯱は、江戸城(現存しません)の一番高い屋根に一対配置された片方です。この絵を見ていると、とても興味深い事があります。

1835年というと、ヨーロッパで写真技術が開発され始めた時期ですが、当時の北斎が、写真、すなわち像を捉えるなどという事を想像したとは考えられません。

それなのに、この絵を見て下さい。写真技術の影響を顕著に受けているではありませんか。富士と鯱、この双方を捉える唯一の方法は、とても長いズームレンズを使用した遠距離からの撮影です。北斎にこんなことが思いついたはずがありません。現代に生きる私たちには見慣れた構図ですから、ほとんどの方は何も不思議に思わないでしょうが、江戸時代の人々の目にはさぞかし強い衝撃だったことでしょう!

これぞ、まさしく天才たる所以ですよね。そんなことが可能だなんて、誰も思い至らない発想が浮かぶ……。