しのび 加藤段蔵
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【連作 忍】

江戸時代に発達した浮世絵木版画の題材の多くは庶民の風俗、歴史、伝説など様々で、“忍”という部類に於いても草双紙(小説)に描かれた妖術使いが取り上げられています。その分、魅力に溢れたストリー性が強いキャラクターを生み、現代の“忍者”としのイメージの土台を築いています 。
では実際、戦国時代にはしのび(忍)と呼ばれる者達が活躍ていましたが、どのような者だったのか。本来は潜入・諜報・工作であり、何より生き延びて情報を持ち帰るために術を駆使する。決して派手ではないものの、その時代に生きた者たちの知恵や技術そして精神が卓越しているからこそ惹きつけられる存在には変わりありません。 忍ぶ彼らの情報は残りにくいものの、説話・軍学書などにその片鱗を見せています。中には人間離れした技を繰り広げる表現もありますが、当時の人々にとって非常に奇想天外であったからこそ、記録されているとも思われます。

数ある活動の一部を、主だった流派に分けて、彼らが修得した技術を交え、知り得る限りに調べた情報を用いて構想し、この連作では、架空の可能性もありますが、実在したとする“しのび”の伝承を中心として紹介します。第一弾として、流派の詳細は不明となりますが書物に残る人物で代表的な“しのび”の一人、加藤段蔵を紹介します。

【加藤段蔵】ー序章ー

加藤段蔵は跳躍力に優れたしのびで、どんな堀や塀も飛び越えることができ、"鳶(飛び)の加藤"と呼ばれた。その他にも「呑牛(どんぎゅう)の術」という術を使った話がある。
ある町で段蔵は人々を集めて言った。
「牛を呑んでみせましょう」
連れてきた一頭の牛に黒い布をかぶせ、自分の頭もその布の中に差し入れると、牛の形が消えていき、布だけが段蔵の足元に残った。さらに段蔵の腹から牛の鳴き声が響き、人々は驚いた。
しかし、一人の男が「それは嘘だ」と木の上から叫び、その仕掛けを明かした。
「そうか、ならば別の術をお見せしよう」
段蔵は懐から種を取り出して足元に蒔く。その種からはすぐに芽が出て、葉が大きくなり、夕顔の花が咲き実がなった。

段蔵は花を小刀で斬ると、ドサッと音がし、木の上から野次を飛ばした男の首が落ち、死んでいた…


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