商品番号  0337
在庫  在庫あり
サイズ  15.00 x 11.00cm
4,320円
税別  4,000円

今回の版画は「新しくも古くもある版画」です。  (この世にそんなものは存在するのでしょうか?) (実は木版画の世界には日常的に存在するのです。)  


実は、摺られた版画は、私達の工房の摺師によって、ごく最近に作られた「新しいもの」なのですが、使用した版木は、昭和の戦前に彫られた「古いもの」なのです。この版画の絵師は、20世紀初頭に活動した土屋光逸です。今回の版木の全ては、1930年頃、版元である土井版画店が彫師に依頼して彫られたものです。木版館では、現在、その時代の版木を彫った彫師から見て、孫の代くらいに当たる新世代の摺師が、そのような古い版木使用して、多くの作品を生み出しているのです。  


このような古い版木を摺ることは決して簡単な仕事ではないのです。特に、何十年もの長い間、千枚、二千枚…と摺り続けられた古い版木での作業は、非常に手間が掛かってしまいます。なぜなら、過度に使用された版木は、老朽化のため荒れて扱いづらくなるので、細心の注意を払いながら、摺りの仕事を進めないと失敗する可能性が高くなるからです。それに比べて、彫ったばかりの新しい版木は、比較的に簡単に摺る事ができますが、名人を目指す若い摺師たちにとって、今回のような古い版木で摺ることは、難しい版木を使いこなす高度な技巧を身に付けるために非常に有意義な修練になるのです。


世代を超えた職人たちが素晴らしい共同作業で作り上げた「新しくもあり古くもある版画」を是非、お楽しみ下さい!