さくら模様
商品番号  0300
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昭和11年に出版された「新図考」という題の、版画本からの復刻です。様々な模様を紹介していて、デザインをしたのは袴田雪華という人です。

図柄本というのは、着物の柄や焼き物の模様といった、特定の分野の職人に見本を提供する事を目的として作られているのがほとんどですが、この本はちょっと違っていて、一般の読者層を対象としているようです。読者層と書きましたが、全ページを通じて文章はまるで見られず、美しく画かれた模様だけが掲載されています。どの模様も、完璧と思えるほどの組み合わせで配置され、しかも、まるで戯れているかのように次から次へと続くのです。

この本、もともとは、見て楽しんだり心を和ませたりすることを目的として作られた「美しい鑑賞物」と考えられていました。でも、日本の伝統木版画が人々の暮らしに憩いをもたらした訳をより詳しく追求すると、それは当時の明かり事情にあったのです。今あなたが手にしている木版画は、現代の明かり事情にはまったく適合しません。つまり、天井から降り注ぐ明るい照明で鑑賞するのではなく、ちょっと試して欲しいのです。まず、部屋の中心にある照明を消してください。そして、北側にある窓辺に版画を移動してみましょう。すると、自然光が横から注ぐようになり、見えてきますね。顔料が和紙に染み込んでいる繊細な様子、そして、手にしている物体が単なる「絵」ではなく、立体的な存在だ、ということに気づくでしょう。

これこそが、私たちを魅了する日本の伝統木版画の美しさなのです!



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