商品番号  0292
在庫  在庫あり
サイズ  11.00 x 15.00cm
3,240円
税別  3,000円

典型的な手本となる絵です。昔は、師が直接描きながら教えていたのですが、明治になると急に、あらゆる階層の人々が教育を受けるようになり、師が筆で描く作品を直に目にすることはできなくなってしまいました。そこで、木版画で作られた絵が手本として、学校その他の教育現場で使用されるようになったのです。 この作品は、そのような木版画のひとつを復刻したもので、オリジナルが制作されたのは、おそらく明治後期でしょう。とても一般的な題材を取り上げています。学生が最初に習う竹、そして、その後間も無く教えられるのが鳥ですから。 構成される要素自体はいたって単純ですが、それぞれの素材が絵の中でどのように配置されているかを見ると、とてもそんなものではありません。この絵は、日本の美意識の特徴を提示しているからです。つまり、それは残されている広い空間です。現代に入る以前のヨーロッパでは、キャンバスの上から下まで、右から左まで、びっしり埋めつくすのが普通でした。でも日本人は、異なる美観を持っていたのです。日本の絵が西洋に伝わり、大きな影響を与えるようになるまで、この白紙のような空間を残す描き方は、当時の西洋画家たちには思いもよらない発想でした。