商品番号  0289
在庫  在庫あり
サイズ  15.00 x 11.00cm
3,240円
税別  3,000円

昭和11年に出版された「新図考」という題の、版画本からの復刻です。様々な模様を紹介していて、デザインをしたのは袴田雪華という人です。

図柄本というのは、着物の柄や焼き物の模様といった、特定の分野の職人に見本を提供する事を目的として作られているのがほとんどですが、この本はちょっと違っていて、一般の読者層を対象としているようです。読者層と書きましたが、全ページを通じて文章はまるで見られず、美しく画かれた模様だけが掲載されています。どの模様も、完璧と思えるほどの組み合わせで配置され、しかも、まるで戯れているかのように次から次へと続くのです。

これは日本と西洋における版画が、その存在意義において、いかに違うかを示す良い例です。西洋において版画制作は、勇気を持って政治や社会に対する意思表示をする手段、という歴史があります。ですから、版画制作者は画家自身であり制作者でもある場合が多く、大量に作品を作ることにより自分の主張を多くの人に知ってもらうことが目的でした。

一方日本では、絵師と職人は別の存在で、版画はそもそも装飾的な価値を有し、人々の目や心を楽しませる存在だったのです。

それにしても、この美しい作品を堪能できない人なんて、いませんよね!