商品番号  0288
在庫  在庫あり
サイズ  15.00 x 11.00cm
4,320円
税別  4,000円

これは蘇った新版画です。というのは、私たちが昔の版木を用いて新たに(木版画工房でごく最近)摺った作品だからです。

作者は20世紀の前半世紀に活躍した土屋光逸で、1930年代に版元の土井版画店の依頼で彫られた版木を用いています。この版元に保管されている版木の一部は、かなり磨耗していますが、この版の組はかなり良い状態でした。彫り直しをしたり取り替えたりされている部分が数カ所ありますが、おそらく終戦直後に手直しされたのでしょう。これは当時よくあった事で、摺りのできる状態を保つためには重要な作業でした。私ども木版館もこれを受け継ぎ、納得のできる水準の版画を作るため、さらなる調整や彫り直しを行いました。

このような作品にある興味深い特徴は、私共の用いる絵の具は全て透明なため、暗い色の上に明るい色を摺ることができないという現実です。この中にある明るい色調の部分 ー 灯りの下に咲く桜 ー は、1枚を除くどの版木からも彫り除かれています。見えているのは、薄っすら桃色に染まった紙本来の白、灯りを受けて光っているかのような印象を…

私共の渾身作、復刻新版画をご堪能ください!