商品番号  0282
在庫  在庫あり
サイズ  15.00 x 11.00cm
3,240円
税別  3,000円

今回の絵は葛飾北斎の作品で、絵本にした水滸伝の導入部分にあります。古い中国の教えに基づいて、悟りに達する過程を寓話的に解説した、「十牛図」という話から引用したものです。 牛に乗って笛を吹きながら家路を行く少年の図は、この話の6番目にあります。私は、自分が「悟り」のどの段階にあるかなどと考えたことはまったくありません。でも、この十の過程について知った後、自分がどの段階にありたいかを考えるとすれば、まさにこの6番目になるでしょう。 全人生をかけて、この道を追求する人のいることを考えると、あまりに単純すぎるかも知れませんが、私は十牛図を次のように解釈します。初期の段階は「自分を探して葛藤する」過程、そして後期は「自己を意識から取り去る」過程です。 私個人としては、この第6の段階そのものが意義ある到達点だと思うのです。もう勝ち負けに拘泥しなくなり、心は穏やかで快適、諸事の流れにも逆らわずにいられる状態です。 これが現在の私の状態だ、などと言っているのではありません。実際、この事に関して少し掘り下げて考えるならば、ほんの数歩手前の段階に留まりたいところです。まだ立ち向かってゆきたい「戦い」がたくさん残っているのですから。