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こんにちは。
工房の裏方作業担当の青山です。

和紙のドーサ引き、版木や絵具の調達、彫師と摺師のための制作準備など、デービッドのサポートとしていろんな作業を行なっています。時にショップの内装なども行いますが、今まさに浅草店1Fオープンに向けて、工事の真っ最中です。

木版画というと小学校などでの体験がよく思い出されますが、伝統木版画はそれとは少し違います。

伝統技法で制作される木版画は日本の一つの文化を表したものです。中国朝鮮から経典などを伝えるために日本にもたらされてから、西洋の印刷技術への置き換えが始まるまでに、浮世絵として独自の技術的確立とムーブメントを起こしました。

当時は美術鑑賞のためだけでなく、現在のPCスマホを利用したネット社会同様、情報伝達のためにも木版画は利用されてきました。もちろんロボットではなく卓越した人の手の技だけで、ウィットに富んだ様々な木版画が制作されていたのです。

伝統木版画は絵師、彫師、摺師の分業で制作されるとよく言われますが、その制作に必要となる打刃物の彫刻刀や山桜で整えられた版木、カシロ竹で作られたバレン、楮100%の手漉き和紙など、これらに関わる職人達の協業で一枚の木版画が生み出されるとも言えます。

別の言い方をすれば、
道具や材料の質、時期温度、配合分量、速度強弱、経験技量などなど、全てのバランスが取れなければいい作品はできません。自然素材を扱う手仕事であるがゆえ、全工程の中で不具合の起因となる状況はなまもののように変化し後工程の職人の肩にのしかかりますが、このようなリスクに対しても職人同士で連携し協力しあいながらよりよい制作ができるよう取り組んでいます。

このように捉えると技術はもちろんのこと、伝統木版画は職人達の支え合い文化とも言えるといいなと思っています。もうすぐオープンする新しいショップで木版画のいろんな側面を知って感じて楽しんでいただけたら嬉しいです!
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